004/迷い◆2iM2fBCKGU
緑髪の青年は憤怒していた 「何が殺し合いだよ…ふざけるなよ!」 拳にグッと力が入る、配られた袋の中にあった参加者名簿には仲間の名前は無かった。 それだけは安心できた、知り合いが殺されたり、殺してたり…自分の手で殺すことが無い。 …だが逆に安心できない、知り合いが居ないということは誰一人として信用できない。 いつ何所で襲われてもおかしくない、常に死と隣り合わせ。 幸い、この変なカードに入っていた物は俺の知っている靴だった。 この靴があれば、あまり鍛えてはいなかった体術でも何とかなるだろう。 俺には今頭に四つの選択肢がある。 一つ…ゲームに乗って、皆殺しにして生き残る 二つ…こんなゲームに参加するのは嫌だ、いっそ死んでやる 三つ…ずっと隠れる、ほかの人が脱出するならそれに便乗して一人ならその人を殺す 四つ…このゲームを…根本から壊す 俺は…どうすればいい?誰か、誰か教えてくれよ…ッ! そう声に出そうと思ったときに、首に何かが触れた、そこには銀色の刃が俺の目の前。 「動くな、変な動きを見せたら首を落とす」 冷たい声が響く…この人…本気だ、迂闊だった。 「聞きたいことは一つだ、お前はこのゲームに乗るつもりなのか?」 俺はもう一度考えた、ここではいそうです何て言ったら俺の首は落ちるだろう。 でも俺はまだゲームを壊すとも決め手いない、一か罰かの賭けに、俺は出た。 「決めてないよ、どうすればいいか分からないんだ。 それに乗ってるなら…既にあんたに裏拳をかましてるよ」 刃がゆっくりと俺の首から遠ざかっていく。 声のほうへ振り返ると白い鉢巻を巻いたハリードぐらいのオジサンが立っていた。 「そうか…なら私と一緒に来ないか?そのうちに答えも見つかるだろう」 オジサンは俺に笑顔で手を差し伸べてきた、なんだか無性にその手を掴みたくなった。 「私はリヒター、リヒター・ベルモンドだ、君の名前は…?」 「俺は……ユリアン…ユリアン=ノール」 どうすれば良いか分からない俺は、とりあえずリヒターについていく事にした。 ここで…俺がやるべき事を見つけるために。 【ユリアン(ロマンシングサガ3)】F8/1日目・AM08:05時 状態:異常なし 装備:フェザーブーツ(ロマサガシリーズ) 道具:なし 思考:リヒターに協力する(今後考えが揺らぐ可能性があります 【リヒター・ベルモンド(悪魔城ドラキュラシリーズ)】F8/1日目・AM08:05時 状態:異常なし 装備:闇夜の鎌(クロノトリガー) 道具:なし 思考:ゲームの破壊
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