002/カルラ&イルイ ◆n95k6APn4k


(さて、どうしようかね。こんなふざけたゲームに巻き込まれた理由はわかんないけど、
 むざむざ殺されてあげるわけにもいかないしねぇ。
 かと言って、生き残るには誰かを殺さなきゃならないってのは確かなわけだし。
 うーん、顔見知りは見当たらなかったし、それでも良いかな?)
殺し合いをするというのに、カルラはいつもどおりの軽い態度だ。
(でもまぁ、一緒に戦いたいって人がいて、組むメリットがある場合は、無理に断る必要もないかな。
 1人じゃあ何かと不便だし、あたしより強い相手がいた時に困るしね)
カルラの手には大きなナギナタが握られている。
愛用のデスサイズには劣るが、リーチが長い点は使いやすい。
防具の方は、お気に入りの青の魔鎧ではなく、ただの地味な服になっている。
(これももう少しデザインがなんとかならなかったのかしらねぇ。ま、いいけど。
 さーて、当てもなく少し歩いてみますか。誰かに会えば進展もあるでしょ)
カルラは地図とコンパスを取り出すと、現在位置を確認する。
「誰かの思惑通りに動かされるってのは好きじゃないけど、今の段階じゃあしかたないやね」
そう愚痴ると、とりあえず北に向かって歩き始めた。

10分ほど後、カルラが森の中を歩いていると、前方の茂みの向こうに人の気配を感じた。
殺気は感じられないし、動いている様子もない。
(……向こうは気づいてないようね。少し様子を覗って……え?)
茂みの合間から向こうを覗くと、そこにいたのは小さな子供だった。

大人しそうなその少女は、イルイと名乗った他はほとんど喋らなかった。
知り合いは参加しているのか聞いてみても、分からないとしか答えない。
「……うーん、なんであなたみたいな子供が、こんな殺し合いに参加させられてるんだか」
(さすがに放っては置けないかな…かと言って、この子を守りながら戦うってのも難しいし)
しばらく思案するカルラ。イルイは黙ってその様子を見ている。
「しゃあないわね、なんとか頑張るしかないか」
そういって立ち上がるカルラに、イルイはちょっと不安そうな顔をする。
「見捨てたりしないわよ。それにあたしより強くて頼りになる人がいるかもしれない。
 そんな人が見つかるまでは、あたしが守ってあげるからさ」
カルラはイルイの手をとって立ち上がらせると、軽くその頭をなでた。

【カルラ(ジルオール)】F-5 森/08:24            【イルイ(スーパーロボット大戦)】F-5 森/08:24
状態:健康                            状態:健康
装備:大ナギナタ                        装備:なし
道具:なし                             道具:防弾スーツ
思考:とりあえずはイルイを守る。              思考:カルラについていく
    自衛のためには躊躇せず戦う。            
                                  備考:支給品はまだ袋の中

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